◆ 第2編 決算書のしくみを知っておく

 ◆ §9 損益計算書のしくみを知っておく

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 損益計算書(Profit and Loss statement:P/L)とは、文字どおり事業の損益を計算して明らかにする表です。会計や財務=「儲けの計算」という観点では、「儲けの計算」そのものを扱うものだと言えます。

 損益計算書は、バランスシートに比べるとおそらくとっつきやすいものでしょう。「バランスシートは、資金の調達と運用の状況を表す」と言われてもピンと来ないでしょうが、「儲けの計算」(損得計算)なら日常的に馴染んでいるはずです。


――●損益を5段階に分けて計算


 さて、事業の損益は、単純に考えればその決算期(期間)のすべての収益からすべての費用を差し引けば求められます。しかし、それでは「いくら儲かった」は分かっても、「どうやって儲かったか」は分かりません。

 もちろん、「いくら儲かったか」は大前提の話ですが、「どうやって儲かった(あるいは、どうやって損したか)」まで分からなければ、経営の先がありません。経理(会計)の役割とは、経営活動の原因と結果を記録し、それを経営者に伝えて、それを経営にフィードバックさせていくことにあるのです。

(投資家の立場からしても、「どうやって儲かったか」まで分かるからこそ投資の判断ができるわけです。)

 ということで損益計算書の特徴というか課題は、「どうやって儲かったか」を明らかにしていく点にあります。具体的には、損益の計算を次の5段階に分けて儲けのしくみを示していきます。

    
 ==損益計算の5つの段階==

         <1>売上総利益
         <2>営業利益
         <3>経常利益
         <4>税引前利益
         <5>当期純利益



――●損益計算書の様式

  
 言葉だけで「5段階の計算」と言われてもイメージが湧かないことでしょう。損益計算書の様式は、以下のようなものです。用語の解説はおいおいしていくので、とりあえず眺めてみて下さい。

損益計算書の様式

売上高
売上原価

1,000
650

@売上総利益 350
販売費及び一般管理費 200
A営業利益 150
営業外収益
営業外損失
30
50
B経常利益 130
特別利益
特別損失
10
20
C税引前利益 120
法人税等 50
D当期純利益 70



  では、次頁以下で各段階の利益の意味するところ見ていきます。

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