経理の仕事の場合、正社員だけでなく非正社員(パート・アルバイトなど)も貴重な人材になります。むしろ、立ち上げ当初にあっては、非正社員を雇うところから始めるのが一般的なパターンではないでしょうか。そこで、非正社員と正社員の採用に分けて、人材のあり方について考えてみましょう。
――●非正社員の人材に求められるもの
人材の位置付けや業務のレベルを、マネージャー、スタッフ、アシスタントに分けると、非正社員に担当してもらう業務はアシスタント業務全般と、スタッフ業務のうちできるところまでということになるでしょう。
さて、経験的に言って、非正社員の採用では、以下の点が考慮の対象になります。
担当業務は経理だけでなく、庶務全般(電話応対やおつかいも含む)である。したがって、いろいろなことを頼みやすく、性格的にも柔軟な人が望ましい
事務仕事が中心である以上、PCスキル(特にExcel)は高ければ高いほどいい
仕事量や他の従業員数などにもよるが、少なくともフルタイム、できれば残業にも柔軟に対応できる人が望ましい(仕事の指示や報告連絡、外部対応をスムーズにするため)
非正社員に限ったことでがないが、勤労意欲は個人差が大変激しい(特に若い人)
非正社員の形態としては、パート、アルバイト、派遣社員が考えられますが、上のポイントを表にまとめると次のとおりです(あくまで一般論で、個人差がありますが)。
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パート |
アルバイト |
派遣社員 |
|
|
・仕事の頼みやすさ |
△/× |
○ |
△/× |
|
・PCスキル |
△ |
△/× |
○/△ |
|
・勤務時間の柔軟性 |
× |
△ |
△ |
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・勤労意欲 |
○ |
△ |
△ |
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・コスト・パフォーマンス |
◎ |
○ |
△/× |
ここで、それぞれの形態別に説明を補足しておきましょう。
@パート
経理などの実務経験が相対的に豊富なので、即戦力になり、概してモラールも高い。ただ、扶養控除の範囲内(100万円)で仕事をすることが多いため、時間に制約があり、少なくとも1人目の人材としては不向き。また、年配の人にすると仕事を頼みづらいかもしれない。
Aアルバイト
能力・意識ともに大変幅が広い(「バイト」感覚の人から正社員志向の人まで)。その分、選考が重要になる。働く側からすると不安定な立場なので、正社員登用への途を示してあげることも必要。仕事の頼みやすさでは一番。コスト的にも有利(年200万円程度)。
B派遣社員
玉石混交だが、こちらで選考できない。派遣会社に「Excel中級」と指定しても、実際には「触ったことがある程度」というケースも多い。若い人は短期間で辞めてしまうことも。但し、ときどき非常に優秀な方もいる。契約上、業務が指定されるので、雑務を頼みにくい面も。
1ヶ月から3ヶ月ごとの契約制なので、正社員への切り替えなどで辞めてもらうときの心理的負担が比較的軽い。最大の難点は、派遣会社を介すためコスト高であること(年400万円程度)。
こうした点を考慮すると、とりあえず1人目は、アルバイトでいい人を探すのが一番無難だと思います(本当にいい人だったら、そのまま正社員に引き上げることもできますし)。